元日本代表MF福西崇史(32)が現役引退を発表した。昨季限りで東京Vから戦力外を通告された名ボランチは、故郷のJ2愛媛からのオファーを断って引退を決意。この1カ月の胸の内を明かした。

 福西

 去年までは引退なんて考えもしなかった。愛媛に行こうとも思ったけれど、J1へのこだわりもあった。J2で1年間モチベーションが保てるか悩んで(引退を)決めました。

 攻守に渡って磐田の黄金時代を支えた。W杯にも2度出場した。新居浜工時代の無名FWは、ブラジル代表のドゥンガからボランチを学んだ。

 福西

 いい思い出もたくさんあるけれど、悔しいことの方が多かった。磐田に来て周りの選手のうまさに驚いた。鹿島に負けたのもそうだし、去年は東京Vで降格も経験した。でも、悔しさがバネになった。密度の濃い14年間でした。

 今後は宮沢ミシェル氏や小倉隆史氏が在籍する事務所「サムデイ」に所属し、解説のほか、女性人気を支えた端正なマスクを生かして幅広く活動するという。

 福西

 将来的には指導者になりたいですね。監督としてサッカーと愛媛に恩返しをしたい、というのも頭の中にはあります。