大一番で注目の「90年世代」対決だ!

 G大阪は24日、ホーム万博で首位鹿島を迎え撃つ。20日のACL、FCソウル戦で公式戦初出場初ゴールを決めた17歳のMF宇佐美貴史のリーグ戦初ベンチ入りが濃厚。一方、鹿島の高卒新人FW大迫勇也(18)は、先発出場の方向だ。ACLで大迫が最年少ゴールを決め、その後に宇佐美が記録を塗り替えた因縁を持つ。日本代表の岡田武史監督(52)が視察する前半戦最後の大一番で、日本の将来を担う1990年代生まれの注目世代が力をぶつけ合う。

 日本の将来を担う注目世代の初対決が、実現するかもしれない。G大阪は22日、非公開練習。宇佐美の起用法はベールに包まれたが、ベンチ入りは濃厚だ。出場すれば注目を集めるのが、大迫との「90年代世代」対決だ。

 大迫について聞かれた宇佐美は「特別意識はしていないですね」と受け流した。だが、すでに「因縁」は生まれている。ACLで大迫が18歳10カ月の最年少ゴールを記録。それを宇佐美が公式戦デビューしたFCソウル戦で、17歳14日の記録に塗り替えた。

 宇佐美

 新しい(ACLの)記録を作れたことは嬉しいですね。(大迫は)すごい選手ですから。次も(出場の)チャンスが来ればいい。いつでも出られるように準備しておきたい。

 非公開練習では紅白戦が行われ、宇佐美は遠藤らと一緒にプレーした模様。宇佐美は「(主力選手と)紅白戦を一緒にやっていることだとか、ささいなことが今は嬉しいです」と初々しい。デビュー戦となったFCソウル戦は、遠藤ら不在の控え組中心のメンバー構成だったため「遠藤さんのパスを受けてみたい」と意気込んだ。

 G大阪-鹿島戦は、日本代表の岡田監督が視察を予定する。これも宇佐美、大迫にとっては大きな発奮材料だ。同じ世代の18歳、浦和の山田直が前日21日発表の日本代表に初選出された。実際のプレーを視察した岡田監督に才能を見初められたもの。日本サッカーの将来を担う2つの才能の競演。大一番の中にさらに楽しみが含まれた。【原田紗江】