ザックジャパンに続くアジア制覇!

 G大阪の西野朗監督(55)が、3季ぶりのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)優勝を目標に掲げた。1月31日、新体制会見と勝尾寺(箕面市)での必勝祈願を行い、11年のスタートを切った。就任10年目の西野監督は「常勝軍団になる」と宣言。クラブ創設20周年の節目に、日本代表と同じくアジアの頂点に返り咲く。

 自身の記録を更新するJリーグ最長、同一クラブを率いて10年目の西野監督に迷いはなかった。大勢のサポーターが詰めかけた新体制会見。11年の決意表明としてタイトル奪回、そして08年度以来となるACL優勝を高らかに宣言した。

 「昨季はタイトルを取れなかった。その借りを必ず返さなければいけない。現場の変化や、新しい形などはあるが(攻撃的な)ベースは変わらない。常勝を期待されていると思う。(仮にV逸しても)エクスキューズ(言い訳)はない」

 クラブ創設20年目の今季は、指揮官にとっても節目の年になる。U-20日本代表を率い初めて監督としてのキャリアをスタートしたのが92年。G大阪と同様、監督歴20年目になる。チームは30代のMF遠藤らベテランと18歳のMF宇佐美ら若手選手が融合。熟成期を迎える。

 2月6日には1次合宿地のグアムへ出発。宮崎での2次合宿を経て、3月1日にはACL1次リーグ初戦メルボルン戦(万博)が控える。金森社長は「アジアを制してクラブW杯に出る」と宣言。成熟した西野ガンバが、アジアから再び世界へ羽ばたく。【益子浩一】