山形は26日、静岡・御殿場市の時之栖(ときのすみか)グラウンドでキャンプを開始した。開幕まで1週間。「白星」を連想させる真っ白な富士山の麓で、約2時間、攻撃の連係や紅白戦で実戦感覚を養った。初戦の相手・川崎Fは昨年11月17日の天皇杯4回戦でPK戦の末、撃破。延長後半残り2分、起死回生の同点弾を決めたのがDF西河翔吾(27)だった。「良い印象はあるけど、あの時とは監督もメンバーも違う」。

 西河には先見の明がある。日本で大流行している韓流グループの音楽「K-POP」で、次にブームとなるのが「2NE1(トゥエニィワン)」だと予言していた。大々的に取り上げた23日付の日刊スポーツを見ながら「やっと来ましたか」と得意げな笑み。

 気になるのは開幕戦の勝敗。J1初年度(09年)は磐田に6-2の大勝で幕を開け、昨季は降格した湘南にドロー発進だった。川崎Fとの結果予想は「いや~、わかんないです」と苦笑い。それでも相性の良い相手に変わりはない。真白き富士に負けぬよう「白」星を取りに行く。【湯浅知彦】