イングランド・サッカー協会(FA)から1919年に寄贈され、21年の日本サッカー協会創立の契機となったといわれる銀製カップが復元され、23日にロンドンの“聖地”ウェンブリー競技場で再びFAから日本協会へ贈呈された。

 式典にはFAのデービッド・バーンスタイン会長や日本協会の小倉純二会長、かつてのイングランドの名選手、ボビー・チャールトン氏らが出席。戦争中の45年、政府の銀回収に協力して供出され、幻となっていたカップは9月10日の日本協会創立90周年を前に当時と同じサイズで復元された。小倉会長は「カップは両国のきずな。大変感謝している」と述べた。

 復元されたカップは第91回天皇杯全日本選手権の優勝チームに手渡される計画がある。