オランダはファンハール監督の下、好調を維持して本大会に臨む。71歳の名将は昨年8月に3度目の代表監督に就任し、初戦となった9月1日のW杯欧州予選ノルウェー戦から国際Aマッチで11勝4分けと15戦無敗。布陣は伝統の4-3-3ではなく、世界屈指のセンターバック、ファンダイク(リバプール)を中心とした3バックで速攻に磨きをかける。

不屈の名将は今年4月、前立腺がんで闘病中であることを公表し、今大会を最後に退任する予定。セネガル戦で指揮を執ると、71歳105日でW杯歴代3番目の年長記録となる。最年長は10年大会でギリシャを率いたレーハーゲル監督で71歳317日。2番目が前回18年ロシア大会でウルグアイを指揮したタバレス監督で71歳125日となっている。

対するセネガルは初出場だった02年日韓大会のベスト8を上回るアフリカ勢初の4強入りを目指したかったが、絶対的エースFWマネ(バイエルン・ミュンヘン)が負傷で欠場となり、厳しい戦いが予想される。ただ、GKのE・メンディやDFクリバリ(ともにチェルシー)が支える守備は堅い。