【ドーハ(カタール)28日】日本代表MF田中碧(24=デュッセルドルフ)が12月1日に控えた、1次リーグ第3戦スペイン戦の勝利のポイントを挙げた。ドーハ市内での練習後、報道陣の取材に応じた。

「スペインはボールを握るチームなので、いかに奪う局面を増やすか。(27日の試合を)見ていてもドイツでもあれくらい、スペインにはブロックを引かなくちゃいけない。自分たちは勝たなければいけないので、走りきる気持ちとかも、非常に重要になる」

勝てば自力で1次リーグ突破となるスペイン戦。田中は金星を挙げたドイツ戦は先発して後半途中までプレーし、敗れたコスタリカ戦は出場機会がなかった。中1週間で迎える決戦へ、体力的には問題がない。

スペインには昨年、U-24代表で臨んだ東京五輪準決勝で、延長の末に0-1と敗れた因縁がある。

田中は「五輪の二の舞いにはなりたくない。完全に受け身になって、チャンスが少ないのでは勝つのは難しい。ある程度、前回とは違う戦い方をしなければいけないのは、間違いない」と、リベンジを誓った。

引き分けだと他会場の結果次第、負ければ1次リーグ敗退が決まる。過去最高のベスト8へ、ここでは退けない。

「僕はわくわくしている。最高のシチュエーション。(1次リーグで)3試合あって、勝ち点3で(決勝トーナメントに)いけることはない。素晴らしい状況でやれる」。極限の状況を逆に動機付けとし、日本のボランチが大仕事をする。