先発出場したMF田中碧(24=デュッセルドルフ)が、見事期待に応えた。1-1で迎えた後半6分、左のゴールライン際でMF三笘からの折り返しのボールを押し込んで決勝点を挙げる活躍を見せ、MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)に輝いた。

記者会見に出席した後、ミックスゾーンでの一問一答は次の通り。

-ゴールについて

「(堂安)律からの折り返しでワンチャンあるかなと思った。(ゴールライン際のボールについて)何とか残るんじゃないかなと信じて、(三笘)薫さんがうまく残してくれた」

-気持ちで押し込んだ

「気持ちじゃないっす。ずっとやってきたんで、うまく結果を残したのはよかった。正直(ラインに)出ているかなと思ったんすけど、(ゴールが)入ってよかった」

-三笘からのアシストだった

「それもすごくうれしかった。結果を残してポジションを勝ち取りたいみたいというのもあて、目に見える結果を残すのが一番手っ取り早いのかなと思っていた。自分が点を取るのを信じてやってきたんで、現実にできて少しは自分がやってきたこととが報われたのかなと思います」

-東京五輪で敗れた同じチームに勝てた

「自分たちがやりたいサッカーをやってるいるかというと、そうじゃない。ワールドカップを勝つための最善策が、現時点でこれが可能性が高いとなった。このきついグループの中で勝ち点6を取ったというは、紛れもなく僕らの力。それは自信を持っていいところ」

-終了の笛を聞いたときに感じたことは

「前回コスタリカで負けていろんな選手がいろいろ言われてるのを見て、正直腹が立つところがありました。同じ国民なのになぜ一緒に戦ってくれないんだと思いました。だからこそ、もう1回勝って全員で次のステージに上がりたいとなった。どれぐらい人が見てくれたか分からないですけど、勝って次の試合に向かって全員で挑めるチャンスを自分たちでつかみ取った」

-「今に見てろ」みたいな反骨心を持っていた

「自分自身を信じていた。自分がW杯で点を取るのを前から言ってきた。自分がサッカーと向き合ってきたことに、神様がご褒美をくれたのかなと思います」

-大舞台で良いところで得点を取る

「僕は持ってると思ってるって。自分でそれを隠そうと思ってない。ただ思いのほか(堂安)律も持ってるなって(笑)。あのゴールがなかったら、2点目はなかった」

-下馬評をくつがえした

「それは結果論なんで。別に2強2弱は変わらないと思うし、4年後にまた同じグループになったとしても僕らが強い側にいくとは思わない。ただ、今大会に限っては、結果だけは勝ったという自信はある。この積み重ねが強豪国になっていく。最初から強い国はいないと思うし、こういう歴史を積み重ねて経験をして、世界から見て強豪国と言われるようになると思う。自分たちで強いと信じることは大事だと思う。外野が何て言おうと、自分たちは自分たちを信じることが一番です」

-ドイツでやってきたことが報われた

「自分がやってきたこと全てが報われたって言うほどでもない。そうやって報われるというのは多分1年間通して何かやり遂げたときに感じることだと思う。今回に関してはワールドカップで点を取れたというのは、本当に一瞬のご褒美が来ただけ。こういうのを積み重ねていって、自分がまたよりいろんなものを手に入れられる」

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