日本代表DF長友佑都(36=東京)が、代名詞「ブラボー」を連発した。

勝利後のインタビューでは「あれ、言っていいですか ? 」と待ち切れない様子。9度も連呼した。交代後の後半アディショナルタイムには全員でベンチ前で肩を組んで応援。MF久保建英は発案者について「1人しかいないですよね」と冗談っぽく話し、36歳のはからいに感謝した。

国際マッチ141試合出場の大ベテラン。試合前日には赤髪にふたたび手を入れ、鮮やかな赤に戻して臨んだ。自身のあとには三笘が控える中、我慢の前半で1失点したもののなんとか耐えてバトンをつないだ。自他ともに認める超ポジティブ男にとっても、プレッシャーのかかる大一番だった。スペイン相手にもひるまなかった仲間を称賛し「全員がメンタルモンスターだった。こんなに強い代表をW杯で見たことがありますか」と声高に語った。

次戦のクロアチアも変わらず強敵だ。インテル時代には主力MFペリシッチら3選手とともにプレーした経験もある。タレントをそろえるチームだが「今の日本なら突破できる」。史上初のベスト8へ、欧州の強国をふたたび破る勢いは十分にある。【岡崎悠利】

◆ブラボーとは 「優れた」「立派な」などを意味するイタリア語。オペラなどを鑑賞する際に、称賛の言葉として使われる。正確には「ブラーボー!」とラにアクセントがくる。長友は11月23日、ドイツとの初戦に勝った後、チームメートを指さして「ブラボー」と連呼したことで注目を集めた。同27日のコスタリカ戦で0-1の手痛い敗戦を喫すると、翌28日に自身のツイッターで「グループリーグ突破してまたどでかい声でブラボー言ったるからな」と予告していた。