日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長(65)が3日に取材対応し、森保一監督(54)の続投が確実視されている大会後の監督人事について「森保監督は間違いなく候補の1人」と初めて言及した。これまでは「大会が終わるまではなにも話すことはない」と一貫していたが、ドイツとスペインを破っての決勝トーナメント進出を受けて「森保」の名前を語った。

森保監督は17年に東京五輪の監督に就任して以降、18年W杯ロシア大会をコーチ、その後A代表の兼任監督も務めるなど長期間にわたって日本代表を率いた。田嶋会長は今大会のここまでの戦いも振り返りながら「分析力がある。選手が信頼しているのも分かる。世界で采配ができる監督になった」と高く評価した。

「死の組」を首位で突破し、今大会で目標に掲げているベスト8にあと1勝と迫っている。「選手を信じて、誰が出ても戦えるということを残してくれた。26人をまとめるのも手腕」と称賛が止まらなかった。

日本協会は検証の時間をへて早ければ年内、遅くても来年1月までに続投オファーを出す。「本人がやりたいかどうかなどは何も話していない」とあくまで交渉はこれからだとしたが、森保体制継続の実現が近づいている。