初のワールドカップ(W杯)8強進出へ、日本代表が決戦前夜に“験担ぎ”をした。

5日の決勝トーナメント(T)初戦で前回大会準優勝のクロアチアと対戦する。最終調整した4日、宿舎で出された夕食は日本から持ち込んだウナギのかば焼きだった。

専属シェフとして同行している西芳照さん(60)がツイッターに「明日はクロアチア戦。夕食メインはうなぎです。勝つぞ!」と記した。

決勝T進出をかけた1次リーグ最終節(12月1日)のスペイン戦。優勝候補を相手に逆転勝利を挙げ、世界を驚かせた前夜も、夕食にはウナギが出ていた。

効果てきめんで、スペイン戦は精力をつけた全員が疲れ知らずで走り回った。

FW前田が相手守備陣を追いかけ回し、そこからチャンスを演出した。途中出場の堂安の豪快な左足ミドルで同点。その3分後には、ゴールラインギリギリで三笘がクロスを出して田中が逆転弾。奇跡的勝利を呼んだ走力とパワー、諦めない気持ちは、栄養満点の食事があってこそ。

再び“ウナギの力”で、ピッチを縦横無尽に走り回り、歴史の扉を開く。