1次リーグ首位突破した日本(FIFAランキング24位)は史上初の8強をかけて、前回準優勝でF組2位のクロアチア(同12位)と対戦し、PK戦までもつれこんだ死闘の末、力尽きた。MF守田英正(27=スポルティング)はボランチで先発。左ふくらはぎを痛め、1次リーグのコスタリカ戦から戦列に復帰し、この大一番でも延長前半15分まで戦い抜いた。試合後の守田のコメントは以下の通り。
-ベスト8への壁は
「壁は分からない、正直。PKを蹴った選手を僕は誇りに思いますし。悔しそうにしてましたけど。あの状況で手を挙げて蹴るという姿勢を見せられるのは、本当にかっこいいと思った。だれも責めない。PKになる前に決着を付けるべきだし、そこは、チームの力不足」
-パフォーマンスは戻ってきた
「1次リーグに比べたらいい感覚で少しはプレーできたが、自分の本来の動きだったり、判断だったり、それはできていなかったという自覚があるので。残念です」
-先輩は次につなげるとやってきた。初のW杯、あえて前を向くなら。
「このために4年間、苦しい中で準備をしてきた。予選もスタートが悪くて、批判もありながらチームで時間をかけてやってきたので。チーム力は素晴らしかったと思う。ただ、個人の選手の価値は高くてみんないい選手。次、ベスト8に行くために『こうしないといけない』ところが僕の中で明確ではないので。もう少し整理します」
-ここまで出してこなかったセットプレーのトリックプレーも見せた。
「もともと、持っていた。対戦相手によって、それが使えたというだけ」
-PK戦に向けては
「ベンチから見ていて、ずっと恐れていた。この状況ではPKに持って行くのが精いっぱいだった。よく耐えたなと思いますし。ただ、運で負けたとは言いたくない。そう考えたら、PKになる前に仕留めたかった。僕の勝手な意見ですけど」
-スローインで対策されていたか
「スローインで相手ボールになったのを特に感じて。一応、持ってはいるけど、特にできないというか、きれいにうまくいかないとか。スローインはもっと突き詰める必要があった」
-4年後に向けて
「整理して、なかなか時間かかると思うが、まだすぐクラブがある。1日も無駄にできない。もっといい選手になるために、まずはクラブで個人のスキルを上げていかないといけない」