アルゼンチンが2大会ぶりの4強入りを果たした。準々決勝でオランダと対戦し、メッシのPKなどで奪った2点のリードを守れず、後半終了間際に追い付かれた。延長を終えて2-2からのPK戦に4-3で競り勝った。

FIFAワールドカップ(W杯)で何度も名勝負を演じてきた両チームの一戦を、データ分析会社「Opta」が数々の記録から振り返った。

 

◆アルゼンチンはW杯のPK戦で挙げた勝利数が通算6試合で歴代最多の5勝。一方のオランダは通算4試合では1勝(3敗)で、これより多くW杯のPK戦で敗れているのはスペイン(4敗)だけ。他に3敗はイタリア、イングランド。

◆アルゼンチンがW杯の準々決勝を突破したのは通算4回目。過去3度ではいずれも決勝まで進出している(1986、1990、2014年)。

◆今試合で提示された警告カードの枚数は合計15枚(フィールド上の選手に出されたもの限定)。W杯の1試合での同枚数としては、2002年のカメルーン-ドイツ戦を上回り最多(14枚、イエロー12、レッド2)。

◆オランダのファンハール監督は自身が指揮を執ったW杯では12戦無敗(8勝4分、PK戦は引き分け扱い)。ブラジルのルイス・フェリペ・スコラリ監督が残した12戦無敗(11勝1分)のW杯での同一監督による連続無敗記録に並んだ。

◆先制点を決めたアルゼンチンのモリナにとっては国際Aマッチ通算25試合目、通算5本目のシュートが自身の代表初ゴール。

◆先制点をアシストしたアルゼンチンのメッシはW杯の決勝トーナメントでは通算5アシスト目。詳細なデータ収集が可能な1966年大会以降、W杯のノックアウトステージでの同記録としてはペレの4回を上回り最多。

◆アルゼンチンのメッシはPKで1ゴールを決めてW杯通算10点目。バティストゥータのW杯でのアルゼンチン代表史上最多得点記録に並んだ。

◆アルゼンチンのメッシはW杯では通算17点に直接関与(10ゴール、7アシスト)。詳細なデータ収集が可能な1966年以降、アルゼンチン代表選手が記録した同関与数としてはマラドーナの16点を上回り最多。

◆2得点を挙げたオランダのウェフホルストは、途中出場から2ゴールを決めたオランダ代表史上初の選手。同選手の2得点目は試合時間100分30秒に挙げたもので、1966年以降のW杯決勝トーナメントで記録された後半の時間帯のゴールとしては最も遅かった。