前回準優勝のクロアチアがアフリカ勢初の4強入りを果たしたモロッコを破り、3位の座を勝ち取った。

DFユラノビッチら主力が故障により欠場となったが、主将のMFモドリッチを中心とした総力戦で挑み、前回に続く表彰台となった。クロアチアは決勝トーナメント1回戦でPK戦の末に日本に勝利。準々決勝でもPK戦でブラジルを破った。準決勝ではアルゼンチンに0-3で敗れ、3位決定戦に回っていた。

先制は前半7分。クロアチアMFマイエルのフリーキックからFWペリシッチが頭でつなぎ、最後はDFグバルディオルが飛び込み頭で押し込んだ。

その2分後にクリアミスから相手に同点ゴールを許すも、同42分。ペナルティーエリア内中央から左に展開し、パスを受けたFWオルシッチがループ気味のシュート。ボールは右ポストに跳ね返り、そのままゴールへ吸い込まれる技ありシュート。このリードを守り切り、勝利をつかみ取った。

クロアチアは初出場した98年大会でも3位という成績を残していた。16日の前日会見に出席したダリッチ監督は「大きな出来事であり、新しい国が認められた大きな出来事だった。それが私たちの輝かしいフットボールの物語の始まりだった」と、3位に重要な意味があったことを思い返していた。

「これは小さな代表チームの大きな決勝戦です」と意気込んで臨んだ一戦。モロッコ旋風を経験値で食い止め、勝利でドーハの戦いを終えた。

クロアチアは賞金2700万ドル(約37億8000万円)を獲得、4位モロッコは2500万ドル(約35億円)を得た。