今大会最大のサプライズだったモロッコは、最後は4位に終わった。

今年8月に解任されたハリルホジッチ前監督の後を受け、英スカイスポーツはチームを率いたワリド・レグラギ監督(47)を大会最優秀監督に選んだ。

同監督は試合後、「我々は強豪国とも渡り合えることを示せた。一番感動したのは我々のファン、子供たち、国王が街中で喜んでいる写真を見た時。フットボールは人々に夢を見させてくれる。我々は子供たちの夢を壊さなかった。それはかけがえのないことだ。私にとってはW杯で優勝する以上のことだ」と話した。

今大会ではベルギー、スペイン、ポルトガルという世界トップの強豪を撃破。レグラギ監督は「クロアチアは世界3位になった。我々よりも少しだけ強かった。(準決勝で負けた)フランスにしてもそう。負けても恥ずかしいことではない。彼らに追いついたんだから。ここ10年、それを目指してやってきたんだ」とし、「それらの(負けた)試合は細かい部分が勝敗に影響した。でも我々の選手を誇りに思う。彼らはすべてを出してくれた。人々の予想の上を行ったんだ」と選手たちをたたえた。

同監督は将来的なW杯優勝の可能性については「欧州のチームには最後の舞台にたどり着くDNAが刻み込まれている。我々にもそのDNAを育む必要がある。そしていつの日か、W杯で優勝することができると思う」と話した。

モロッコの次の目標は24年に開催されるアフリカ選手権。レグラギ監督は選手たちに「まず大陸の王者にならなければ、世界王者にはなれない。アフリカ選手権で優勝できるようにチームづくりをしていく」と伝えたという。

レグラギ監督は記者会見の最後に報道陣に向け「ありがとうみんな、ここで素晴らしい時間を過ごすことができた。アフリカ万歳!」と話してスタジアムを後にした。

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