サッカー日本代表の西野朗監督(63)は31日、都内で開いた会見で、ワールドカップ・ロシア大会の日本代表メンバー23人を発表した。

 西野監督は質疑応答の中で、自らが監督として率い、ブラジルを1-0で破った1996年(平8)アトランタ五輪の「マイアミの奇跡」を引き合いに「今回は、どんな奇跡見せられますか?」聞かれた。

 報道陣の間からは若干、笑いも漏れたが、西野監督の表情は険しかった。「う~ん…まぁ、その奇跡を膨らませていきたいと思いますが今朝、23人選んで、どういうサッカーが出来るのか、どういう活躍をしてくれるのかという楽しみだけで。奇跡と言われても正直、お答えできることはない」と明言は避けた。

 その上で、6月19日の1次リーグ初戦・コロンビア戦への思いを語った。「初戦のコロンビアで、強く入っていける…倒すことを。今は、小さな奇跡かも知れませんが持ちたい。その中で選手の活躍を願い、期待したいと今は思っています」。西野監督は初めて日本代表を率いて戦う、初戦のコロンビアに勝つことを、小さいとしながらも自らの中で「奇跡」と位置付けて、会見を締めくくった。【村上幸将】