W杯ロシア大会(14日開幕)に向けて、オーストリア・ゼーフェルトで合宿中の日本代表MF香川真司(29=ドルトムント)が、12日の国際親善試合パラグアイ戦(インスブルック)への抱負を語った。

 W杯前、最後の調整試合で、香川には先発の可能性がある。「選手は誰でもスタメンを狙っているし、当たり前。チームが勝つために、どれだけ自分がリスクを背負えるか」と果敢に挑む構えを見せた。結果が出ないことに対する批判の声に対しても「チームも個人も、もう言われ切ったと思っている。失うものはないので、あとは上に行くだけ」。底からはい上がっていく決意も示した。

 8日スイス戦(ルガノ)は後半31分からトップ下で途中出場。リズムは変えられたものの、チームとしては最後まで決定的なチャンスはつかめなかった。11日の非公開練習では攻撃面を修正した模様で「前の試合で、やり方が分からなかった部分は練習で確認した。しっかり整理してスイッチを入れたり、スピードを上げていく時間帯をつくれれば」。W杯の初戦コロンビア戦を見据え、攻撃陣を引っ張るつもりでいる。