日本の初戦の相手、コロンビアは代表メンバー23人中3人が国内組だ。ボランチのMFアギラル、GKバルガス(ともにデポルティボ・カリ)、GKのJo・クアドラード(オンセカルダス)で、彼らが戦うコロンビアリーグの環境は日本とはちょっぴり事情が異なる。

 20チームで構成される1部リーグは前、後期それぞれ各チーム19試合を戦い、上位8チームによるプレーオフで各期の優勝を決める。その後、各期王者による年間王者決定戦が行われている。

 国土は日本の約3倍。アンデス山脈が縦断しており、各チームの本拠地の標高差は最大で約2800メートルにもなり、標高2000メートル以上が5チームある。基本的に週2回行われる試合ごとに、選手たちは気候の変化に適応する必要がある。カリブ海沿いの常夏の街で試合をした3日後に、気温差が20度近くある高地で手袋をして試合に臨むことも。空港のない地方都市間では、バスで10時間以上の移動を伴うこともあるタフなリーグだ。

 サポーターは熱狂的で、ゴール裏では上半身裸で応援する男性も多い。スタジアムではサポーター同士のケンカを避け、安全を確保するため、入場時に入念なボディチェックが行われる。バックルが金属製のベルトや傘(折りたたみを除く)、瓶、ナイフ、ライター、紙吹雪の持ち込みが禁止されている。(福岡吉央通信員)