イングランドが後半アディショナルタイムにエースFWケーンの劇的な勝ち越しゴールで勝利し、W杯白星発進を飾った。

 1-1で迎えた後半アディショナルタイム。DFトリッピアーが右CKをゴール前に蹴り込むと、DFマグワイヤが相手との競り合いに勝って頭でつなぎ、最後は待っていたケーンが強烈なヘディングシュートを突き刺した。ケーンは前半11分にもCKの流れから、こぼれ球を決めて先制ゴールを挙げており、同じような形からの2得点でチームを勝利に導いた。

 試合は前半から先制したイングランドが優位に進めたが、チュニジアも15分にGKハッセンが負傷交代するアクシデントを機に徐々に勢いを取り戻す。35分には右サイドからのクロスの競り合いでFWF・ベンユセフがDFウォーカーに倒されてPKを獲得。これをMFサシが冷静に沈めて試合を振り出しに戻した。

 イングランドは未勝利のまま1次リーグ敗退に終わった前回大会の借りを返す2大会振りの勝利。FWルーニーやMFジェラード、ランパードら、長く代表を支えてきたメンバーからの世代交代を進め、台頭してきたFWケーンらがしっかりと大舞台で結果を残した。