日本代表MF宇佐美貴史(26)は、今季期限付き移籍で加入して1部昇格に貢献したデュッセルドルフに、来季もとどまりたいと思っていると、20日付の独紙ビルトが報じた。

 来季1部に昇格するデュッセルドルフ側も宇佐美を残留させたいと考えているという。だが、本来の所属先であるアウクスブルクのチームマネジャーのロイター氏は「デュッセルドルフと解決策を見いだすことができなかった。現時点ではタカシはワールドカップ(W杯)ロシア大会後に休暇を取った後に我々のところに来ることになるだろう」とコメント。条件面で合意に至っていないことを明かした。

 アウクスブルクにとって、来季の1部残留を争うライバルに成得るデュッセルドルフに戦力を出したくないという臆測に対して「さまざまな理由が重要になる。我々はいつでもタカシのクオリティーを確信していた。アウクスブルクでの最初のシーズンはあまり出場機会を得ることができなかったが、デュッセルドルフの昇格に十分な貢献をしていた。そのように見ている」と、宇佐美の印象について説明した。

 さらに「W杯後に話し合い、どうすべきかを見ていく」とコメント。移籍金次第では、放出を拒否する選手でないことを示唆した。また、W杯で活躍すれば、それなりのオファーを期待することができると報じた。