5大会ぶりに大舞台に戻ってきたモロッコは初戦に続いて無得点に終わり、2連敗で1次リーグ敗退が決まった。セットプレーから何度も好機をつくり、放ったシュートは相手を上回る16本。だがゴールが遠かった。ルナール監督は「効果的な戦術でリスクを冒して戦ったが、これがフットボールだ」と語った。

 後半12分にはジヤシュの正確なFKからベルハンダが頭で合わせたが、GKの好守に防がれた。悔やまれるのは試合開始早々の失点。指揮官が「間違いなく傑出した選手。100%集中しなくては」と語っていた相手エースのロナウドに対し、巧みな動きでダコスタがマークを外され先制点を許した。

 初戦のイラン戦は終了間際のオウンゴールで敗れた。そこから立ち直り、強豪に果敢に立ち向かったが、86年大会以来の決勝トーナメント進出はならなかった。