アルゼンチンがクロアチアに0-3と完敗した。FWメッシ(バルセロナ)もシュート1本で枠もとらえられず初戦に続き不発に終わり、1分け1敗と崖っぷちに立たされた。アイスランド-ナイジェリアの結果次第では自力での1次リーグ突破が消滅。02年日韓大会以来の1次リーグ敗退が現実味を帯びてきた。

 得点を奪えないアルゼンチンのイライラがつのった。まずは0-1の後半31分、クロアチアのMFラキティッチ(バルセロナ)がピッチ内で倒れプレーを止めるように呼びかけたが、主審が笛を吹かなかったためアルゼンチンはプレーを続行。このため両チームが激しく言い合い、ひと悶着が起きた。さらに追加点を奪われた後の同40分にはDFオタメンディ(マンチェスター・シティー)が、ファウルを受けて倒れているラキティッチに対して至近距離からボールを蹴って意図的に当てた。この行為にほとんどの選手が集まり、乱闘寸前となった。

 FWアグエロ(マンチェスター・シティー)は「まだチャンスは残っている。明日の(アイスランド-ナイジェリア戦の)結果を待って、ナイジェリアに勝たないといけない」と言葉を絞り出した。