ワールドカップ(W杯)ロシア大会は1次リーグ全日程が終了し、16強が出そろった。決勝トーナメントでは1回戦から強豪同士の対決が実現。30日に先陣を切って行われるのはフランス-アルゼンチン、ウルグアイ-ポルトガルだ。4カ国それぞれがFWグリーズマン、メッシ、スアレス、ロナウドというチームをけん引するエースを擁する。W杯の本当の戦いは、ここから始まる。

 日本時間7月1日午前3時から行われるのが、ウルグアイ(A組1位)とポルトガル(B組2位)の一戦だ。

 ウルグアイは無失点の3連勝で1次リーグを突破し、チームは波に乗る。タバレス監督は「いい守備でボールを奪うから、いい攻撃ができる」と自信を持つ。しかし、DFゴディンと鉄壁のセンターバックを組んでいたDFヒメネスが太ももを痛めて1次リーグ第3戦のロシア戦を欠場。その影響が唯一の懸念材料か。

 ポルトガルは3試合4得点と大活躍のFWロナウドが鍵を握る。第3戦のイラン戦ではロナウドのPK失敗が響いて引き分け。ウルグアイよりFIFAランクで劣るロシアと対戦する1位突破をスペインに譲った。FWクアレスマが「決勝トーナメントに進出したことが最も重要だ」と語ったように、最低限の目標は果たした。サントス監督は「ウルグアイには好選手がそろっているが、それはポルトガルも同じだ」。16年欧州選手権王者の意地を見せられるか。