日本代表が28日のワールドカップ(W杯)ロシア大会ポーランド戦終盤で時間稼ぎに終始したことに対し、海外でも賛否両論が巻き起こった。
<賛同派>
◆元スコットランド代表ネビン氏=英BBC放送「私はそんなフットボールは決して見たくないが、もし彼らが攻撃的に出て敗退していたら、ナイーブで愚か者だと言われただろう」
◆英サン紙「インターネット上には『警告の数も試合の一部』『ルールにのっとった行為』と評価する声も出ている」
◆元イタリア代表監督のサッキ氏=メディアセットTV「日本は紙の上では弱いチームのように思われているが、この大会でサプライズになるかもしれない」
◆ボバン・FIFA副書記官=イタリア紙ガゼッタ・デロ・スポルト「セネガルは残念だったが、コロンビアと同様に日本にも賛辞を送る。彼らは勝ち上がるのに値するものを出した。この規則は完璧にスポーツ精神にのっとるものだ。W杯に32チームが参加する以上この規則は続くと思う。48チームになる26年からは、FIFAランキングによって決まることになるだろう」
<否定派>
◆英ガーディアン紙「本当につまらない試合。喜劇的で超現実的な結末を迎えた」
◆英デーリー・メール紙「試合終盤の10分間は本当に恥ずかしい内容だった」
◆英BBC放送「最後に日本がしたことはW杯で誰も見たくない行動だった。FIFAの規定は恥ずべきもの。おかげで日本は世界的な笑いものになった」
◆元イングランド代表主将のブッチャー氏=英BBC放送「後味が悪い。恥ずべきだ。素晴らしいW杯が続くが、日本-ポーランド戦でちょっと汚された」
◆北アイルランド代表オニール監督=英BBC放送「82年大会の西ドイツ-オーストリア戦で同じような試合を見た。監督経験者として、他の試合の行方に運命を託すという決断にはあぜんとした。日本は次の試合では“戦って”ほしい」
◆ドイツ紙ビルト「W杯で最も恥ずべき10分間」「日本は試合終盤の10分間、ただボールを回すだけ。最も悪い形でのスタンディングサッカー。誰も取りに来ないなら、こちらも何もしないという…。ポーランドも2点目を取りに行くモチベーションはゼロ。結果、22人がサッカーをやめた」
◆スペイン紙マルカ「日本、火(禁じ手)を使って遊ぶ」「汚いプレーが(突破で)日本をきれいにした」
◆スペイン紙スポルト「最悪な試合。ニシノはおかしな先発で、日本をほぼほぼ1次リーグ敗退にまで追い込まんだ」
◆イタリア・メディアセットTV「最後の10分間、日本が全く攻撃をあきらめていたことには失望した。アンチ・スポーツ精神だ」
◆ロシア紙スポルト・エクスプレス「単なる醜悪」「日本は最後の260秒間をグラウンド中央で80本のパスを回すだけで、ポーランドは抵抗もせず座り込む選手まで出た」「日本とポーランドはサッカーにつばを吐いた」
◆ロシア・マッチTV「競技を事実上、放棄した」
◆ロシア大衆紙モスコフスキー・コムソモーレツ「日本は試合をひどい形で締めくくった。粘り強く戦ってきた日本がこんなことをしたのはとても残念だ」
◆元ポーランド代表ルバンスキ氏「最後の10分間はひどかった。(ポーランド代表にも)がっかりした」
◆ポーランド・サッカー協会のボニエク会長「リードされている日本代表が自ら負けを選んだ。こんな試合は初めてだ。試合とは呼べない内容だった」
◆ブラジル紙グロボ「皮肉にもフェアプレーが決定的な要因となった。最後の10分は正反対のことをして勝負を回避し、時間稼ぎをしたにもかかわらず」「プロサッカーでは結果が全てだが、日本は0-1のスコアより多くの物を失った」
◆オーストラリア紙ヘラルド・サン「ラッキージャパン」
◆元韓国代表FW安貞桓(アン・ジョンファン)=韓国MBC「攻撃を1分間しなければファウルになる規則をつくらなければいけない。韓国は美しく敗退したが、日本は醜く16強に進出した」