勝負師・西野朗監督(63)が2つの賭けに勝ち、2大会ぶり3度目の決勝トーナメントへ導いた。日本はポーランドに0-1で敗れたが、1点を追う終盤にパスを回して時間稼ぎする「安全策」を敢行。同時進行のセネガルがコロンビアに敗れたことで、今大会から採用されたフェアプレーポイントによる順位決定が初めて適用され、2位に滑り込んだ。
◆実況風に振り返るH組最終戦ドキュメント
(セネガル-コロンビアの写真はロイター)
◆監督、選手コメント
西野監督 これは間違いなく他力の選択を選んだということ。負けてる状況をキープしている自分、チーム…。それも非常に納得いかない、本意ではない選択をしている。他力を頼っている我々…。自分の心情とすれば不本意です。でも選手に遂行させました。ただ、W杯は、そういう戦いもあって、その選択が正解と出れば、それは勝負にも勝ったということとチームとしても思いたい。
長友 なかなかもどかしい。攻めにいきたいけど2点目を取られると決勝トーナメントにいけなくなるという状況で、セネガルのこともあり。こればっかりは難しい状況で結果を信じるしかなかった。
宇佐美 ベンチでは「セネガルが1点取ったらどうすんねん、(攻撃に)いかなあかんやろ」という話はあった。長谷部さんが入ったことで、このまま締めようということになった。
槙野 (イエローカード1枚もらうも)指示もありましたし、うまく伝わっていた。しっかりとそれに対応したプレーはできたと思います。
吉田 (指示が出た後も前へ前へとジェスチャー)状況が分からなかった。長谷部さんが入ってからそれがメッセージになった。
武藤 16強に進むことが大前提。1点をとりにいって失点したりするほどばかなことはない。負けたけど、突破したことが大事。
川島 (指示は)残り15分くらいですね。
原口 イエローカードをもらうなっていう情報はみんな入っていた。言い方が難しいけど、ここで終わるよりいい。(宇佐美)貴史やよっち(武藤)は、結構行きたい気持ちがあったと言っていたけど、彼らも大人で最後は徹していた。西野さんはホント勝負師だなあと思う。
柴崎 珍しい(判断だった)と思います。失点した後に指示があって。「追加の失点はするな」と。ピッチ上ではセネガルが追いつくかとか分からなかったし、ベンチの方が経過を詳しく把握できる。ブーイングは、僕は別にやりにくさはなかったですね。
◆警告並んだら抽選だった
◆フェアプレーポイント イエローカード1枚はマイナス1、イエローカード2枚の退場でマイナス3、一発退場がマイナス4、イエローカードを受けながら一発退場となった場合にはマイナス5。少ない方が上位となる。日本はセネガルと1勝1分け1敗の勝ち点4で並び、(1)得失点差0(2)総得点4(3)直接対決は引き分けと、いずれの条件でも決まらなかったため、順位決定は「フェアプレーポイント」の計算までもつれた。1次リーグ3試合で日本はイエローカード4枚のマイナス4、セネガルは同6枚のマイナス6で、日本が上となった。









