本物のW杯が幕を開けた。決勝トーナメント1回戦屈指の好カード、フランス-アルゼンチンで、フランスの19歳FWエムバペ(パリサンジェルマン)が衝撃の2得点をマークした。

 W杯で10代の1試合複数得点は58年スウェーデン大会のペレ(ブラジル)以来60年ぶり。沈黙したメッシの光が陰りつつある中で、エムベパが放つ閃光(せんこう)が世界のサッカーを明るく照らした。

 元イタリア代表デルピエロもフランス-アルゼンチンを伝説になる試合と認めた? ツイッターに「今日W杯はバロンドールを10個失い、将来の10個を見いだした」と投稿した。バロンドールを5回ずつ受賞したメッシとロナウドが消え、今後エムバペが10回受賞してもおかしくないという意味のよう。続けて「マタドール(闘牛士)も消えなければいいが…」。マタドールはカバニの異名だ。