デンマークは開始早々に右サイドからロングスローを入れ、ゴール前にこぼれたところをM・ヨルゲンセンが押し込み、これがGKスパシッチの脇を抜け前半1分で先制に成功。これが今大会最速ゴール。クロアチアは1次リーグを通じて初の流れの中からの失点となった。

 これに対しクロアチアはすぐに反撃。右サイドから崩すと、こちらもゴール前のこぼれ球をFWマンジュキッチが右足でしぶとく左端に決め前半4分で1-1に追いついた。

 クロアチアは1次リーグD組を3戦全勝で1位通過。特にアルゼンチン相手に3-0で勝利して、20年ぶりの決勝トーナメント進出。一方の一方のデンマークも1次リーグC組を1勝2分けの2位で通過。98年フランス大会以来のベスト8入りへ、満を持してのクロアチア戦となった。

 後半はクロアチアが攻め手を欠き、デンマークのペースで進んだ。27分には左サイドをポールセンが崩し、ボックス内でN・ヨルゲンセンがシュートもGKの正面。32分にはモドリッチがペナルティーアーク付近からミドルを狙うも、大きくそれた。試合は両チームとも追加点を奪えず、延長に入った。

 延長に入ってもクロアチアはデンマークの堅守を攻めあぐねた。後半9分、モドリッチからレビッチに縦パスが入り、GKとの1対1をかわしてシュート体勢に入ったところで、後ろから足をかけられ転倒。PKが与えられ、これをモドリッチが決められず、GKシュマイケルがキャッチして土壇場でデンマークが勝ち越しを防いだ。

 試合はPK戦に入り、クロアチアが3-2で勝利して、20年ぶりのベスト8入りを決めた。