日本代表DF長友佑都(31=ガラタサライ)が7日、仙台市を訪問し、被災地の子どもたちを喜ばせ、自身も活力を得た。ワールドカップ(W杯)の疲労も残る中「注目されている今だからこそ、何かができると思った」。14年ブラジル大会後にも被災地を訪れており「4年前に力をもらった感謝もあるし、また元気をもらいたいと思った。このエネルギーで4年後(のW杯)も狙いたい」と誓った。

 津波の甚大な被害を受け、現在は遺構として保全されている荒浜小にも足を運んだ。浸水した校舎1階部分に加え、掲示されている写真や映像などを市職員の説明を受けながら見学。窓から眺める風景と震災前の町並みを再現した模型を比べ、目を潤ませる場面もあった。海岸沿いの慰霊碑にも献花し、合掌。「時間がたっても風化させてはいけない。サッカー選手として元気を与えられる一番のことはピッチで表現すること。日本代表の試合を、仙台、東北の被災地でやれれば良いと思う」と願った。