国際サッカー連盟(FIFA)は16日、ワールドカップ(W杯)ロシア大会で一躍脚光を浴びた「サプライズスター」5人を発表し、日本代表のMF乾貴士(30)らが選出された。

<サプライズスターに選出された5人>

 ◆日本代表MF乾貴士(30=ベティス) キレのあるドリブルで観客を魅了。2得点を決めて日本を16強に導いた。決勝T1回戦ベルギー戦では、大会最優秀GKクルトワから美しいミドルシュートでチーム2点目を記録。

 ◆イングランド代表DFトリッピアー(27=トットナム) 欠かせない右MFに成長。豊富な運動量と正確無比なクロスで攻撃の一端を担った。特に準決勝クロアチア戦の先制点では鮮やかなFK弾を決めるなど、高いキック精度を見せつけた。

 ◆ロシア代表MFチェリシェフ(27=ビリャレアル) 開幕戦では途中出場で2得点を挙げて一躍、注目の的に。チーム最多4得点を記録。出場国ではFIFAランク最下位の70位で「史上最弱」といわれた評判を覆す8強入りへの原動力となった。

 ◆デンマークGKシュマイケル(31=レスター) 決勝T1回戦クロアチア戦では、敗れたもののPKを3本止める大活躍。今大会2試合以上出場したGKの中では91・3%で最高セーブ率と、鉄壁な要塞(ようさい)を築いた。

 ◆コロンビア代表DFミナ(23=バルセロナ) 初戦の日本戦では欠場も、194センチの長身を武器にフル出場した3試合すべてでヘディング弾を記録。1次リーグ第3戦セネガル戦ではチームを決勝T進出に導くだけでなく、日本の突破にも貢献。