FWロナルド(Rマドリード)が1ゴール1アシストと全得点に絡み、ポルトガルが初出場のウェールズを2-0で下して04年大会以来2度目の決勝進出を決めた。

 ポルトガルは後半5分、左ショートコーナーからDFゲレイロ(ドルトムント)が左足で上げたクロスを、ゴール中央からロナルドがマークについたDFチェスター(ウェストブロミッジ)を寄せ付けない高い打点の強烈なヘディングシュートをたたき込んで均衡を破った。さらにその3分後には、ゴール前のこぼれ球をロナルドが右サイドからファーを狙いグラウンダーの右足シュート。これにFWナニ(バレンシア)が滑り込んで右足に当てて方向を変えると、相手GKの逆を突いたボールはゴール右へと吸い込まれ、2点目を奪ってリードを広げた。

 ロナルドはこの日の得点で大会通算9得点目となり、プラティニ(フランス=当時ユベントス)の持つ最多得点に並んだ。

 ポルトガルは04年大会決勝では初優勝したギリシャと対戦し、0-1で敗れた。当時19歳だったロナルドはフル出場し、敗戦に涙を流した。10日にドイツ-フランス戦の勝者とサンドニで戦う決勝でその雪辱が果たせるか。

 FWベール(Rマドリード)を擁するウェールズは、イングランドと同組の1次リーグを2勝1敗の勝ち点6で1位通過。決勝トーナメントでも北アイルランド、ベルギーと撃破して快進撃を続けたが、ついに力尽きた。