アジア各国を渡り歩くプロサッカー選手のMF伊藤壇(41=仙台大出)が11日、東ティモールリーグのポンタレステとプロ契約した。

 98年のJリーグ仙台を皮切りに、今回で通算20の国と地域のリーグに所属したことになる伊藤は、マネジメント会社のエイベックス・スポーツを通して「今朝、東ティモールのカップ戦のチャンピオンチームと契約できました」と喜びのコメントを出した。

 東ティモールは東南アジアの島国。02年のインドネシアからの独立翌年からリーグが運営され、ポンタレステは今年7月に終了した今季リーグ戦で5位だった。

 伊藤はフェイスブックでクラブと連絡をとって1日に日本を出発。現地の練習に参加し、実力をアピールしていた。代表チームのFIFAランキングは186位(10月20日現在)だが、現在はブラジル人が同国の国籍を取得するなどで強化を推進している。

 伊藤は今後イベントなどのため一時帰国し、来季のリーグ戦日程が決まり次第、チームに再合流する予定。「来季(17年度)がラストシーズンになるはず」としており、東ティモールのピッチが、17年に及ぶ長いプロサッカー生活の終着点になる可能性もある。