中国資本による名門ACミランの経営権取得が再び延期された。1日、イタリアのメディアが一斉に報じた。この動きが、所属する日本代表FW本田圭佑(30)の米メジャーリーグサッカー(MLS)シアトル・サウンダーズへの移籍成立に影響を与える可能性が出てきた。

 ガゼッタ・デロ・スポルトは「直前で2人の中国人投資家が手を引いた」と説明。3日に契約締結、4日正式発表の流れが、約1カ月ほど延期されるという。現経営陣が違約金を手にした上で今回の契約交渉そのものが打ち切りになる可能性もある。

 本田のシアトル行きは、中国資本の新経営陣が許可するかどうかが実現への最大のハードルだったが、これでミランの経営権そのものが中ぶらりんの状態。当初はMLS開幕と同じ3日に新体制となり、移籍も3月上旬に決着するとみられていたが、想定外の事態が発生した。