バルセロナのブラジル代表FWネイマール(25)が31日、都内で「東京西川 AiR 夢のすいみん学校」を開催した。

 ネイマールは、集まったファンの子どもたちを対象に「すいみん授業」を行った。「睡眠はサッカー選手だけでなく、誰にとっても大事なもの。朝、起きて元気いっぱい1日を過ごせる、仕事もきちんと出来るように、睡眠は大事。皆さんにも心がけてほしい」と、睡眠の大切さを訴えた。

 子どもから「ネイマール選手の夢って何ですか?」と聞かれると、「ブラジル代表としてW杯に優勝することです」と宣言。16年のリオ五輪では悲願の金メダルを獲得した一方で、14年のW杯ブラジル大会では、準決勝でドイツに1-7で大敗を喫しており、必勝を誓った。

 また、ファンの女性からは「サッカーをする上で、大事なことは何ですか?」と質問が出た。ネイマールは「プロであるためには、やはりトレーニング中から集中することが何よりも大切。何のためにこのトレーニングをやっているのか、目指しているものは何なのか…それをを常に念頭に置いて、僕はトレーニングしています」と語った。

 取材陣から「日本代表と戦った経験から、ブラジルと日本のサッカーの違いは?」と聞かれると、「一概に、これといった違いは見つからない。強いて言えば、ブラジルではスポーツとしてだけではなく、小さい時から遊びの感覚を取り入れてサッカーをやっている。ピッチ上だけではなく、道端や家の中でボールを蹴る。幸せに、楽しくなるためのサッカーがブラジルサッカー。そこが、ブラジルサッカーたるゆえんだと思っていて、世界の、どこと比べても特殊なものだと思います」と答えた。

 ネイマールはその後、リフティングなどの華麗なテクニックを披露した後、子どもたちとサッカーで汗を流した。5、6人の子どもたちに一斉に密集されて、スタート直後にボールを奪われてしまい、苦笑いする一幕も。それでも、頭上にボールを上げて頭でリフティングするなど、超絶な技の数々を見せて、子どもたちを驚かせ、喜ばせた。

 会場周辺には、大きな盛り上がりを見せていたからか、近隣から警察官や白バイが駆けつけるなど、世界的なスター選手ネイマール登場に湧いた。【村上幸将】