-1部のクラブから来たという違いは、やっぱり見せつけたい? 

 「もちろんそれはありますし。2部と言えど、すごくレベルは高いと思うし、大きなチャンスが転がっているリーグではあるので、そういう中で、自分自身何ができるかっていうところを追求して、チームの助けにならないといけないだろうし、チームを引っ張っていかないといけない立場であることも、やっぱり意識しないといけないっていうのも言われましたし。そういう要求になんとか自分も応えてやっていかないとなって思います」

-自分に大きな期待をかけられている、というのも感じる?

 「そうですね、でもあまり自分自身が自分に大きな期待をかけることは、もうやめたんで(笑)。だから、できることを、とことんやりつくす。で、はい、そういうスタンスで今はいますし。そういう中で、そういうことを直接的にコミュニケーションも取ってもらえて、厳しくも温かい言葉を言われて、何とかしないとってのは、この1週間くらい、すごく思ってたんで、続けていくしかないですね」

-アウクスブルクは守備のタスクが多かった。今は攻撃的に行ける?

 「それは見てて思いましたね。スムーズに、カウンター気味に…だから、つぶし合いになった時にもつぶせるし、バーっとこられた時にサっと前を向いたりとか、ボールを運べるし懐も深いし、そういう真ん中の3枚……まぁ真ん中だったり、サイドバックの質でボールが動くかが決まると思いますけど、その辺は問題なさそうかなと。だからスムーズにだしやすいと思う」

-久々のゴールを1発で仕留められたのは?

 「まぁ点取りたいとは思っていたけど、まさか取れると思ってなかったですね…まぁ『まさか点取れるとは』というくらいのほうが取れるんですけどね。変に予感している時ほど取れないし。そう、だから変に気負ってなかったんですけど」

-昨日マインツの武藤選手も同じようなことを言ってたが

 「そうそうそう、力みすぎるとねぇ、取れないんですよね。『取りたいけど、取れへんやろな、今日は』って時のほうがボールがポロってきたりとか。取りたくなくても取れる時もあるし。昨日のアウクスブルクのFWみたいに前にボーンときて。まぁ不思議なもんですよね、って改めて思いますし、そういう運が巡ってくるように日頃から努力していかないと、と思います」

-W杯出場が決まってこれから1年がメンバー選考に影響してくる?

 「まぁ、こういうリーグ、チームに来て、だからこそできる成長もかなり多くあると思うし。それを感じたからこそ、こういうリーグに来れたし、W杯に出るためにというか、日の丸を背負ってロシアに行くために、ってというところを本当に意識して出した決断なんで。だから、それだからこそ、1個下のリーグを選んだというところに、自分のそういう決断の強さというか、思いの強さが出ているのかなぁ、って自分自身も思いますし。こっからJリーグに戻って、Jリーグで見込める成長というよりも、ヨーロッパに残って見込める成長のほうが大きい気がしたし、そこで得た成長でW杯にもし行けたら、十分戦えると思ったので。まぁすべてはW杯を意識しての決断です」

-さっき「自分に大きな期待をするのはやめた」と言ってたのが印象的だった

 「そうですね、過度の期待はやめましたね。もちろん期待しているんですけど…過度に期待してしまうと、足元を見失う気がするんで。まぁ自分の足元をしっかり見て、自分に何ができるかってところをしっかりと見定めて、どうすれば成長できるかってことを日々考えてやっていくしかないかなと思います」

-これまでは遠くを見すぎていた感じ?

 「それで自分自身もどんどん苦しくなっていた時もありましたし。19、20、21とかそこらへんでは。でも去年1年の経験も含めて、そういうスタンスというかね、そういうメンタリティーになっていったという感じですね」