21日に伊紙ガゼッタ・デロ・スポルト本社で、イタリア元代表監督サッキ氏のフォーラムが行われた。

 同紙によると、サッキ氏は以下のようなことを話した。

 「今がイタリアのサッカーを変える時だ。適切な人材を適切なポストにつけること、理念を具体化していくことなどが必要。まず、スタイルを持たせることが重要だ。試合に勝つだけでは足りない。W杯出場を逃したことが最悪だと思ったら、それは間違いだ。そのミスを見極めて訂正しなければならない。イタリア人は普段の生活でも常に戦術というものを持っているが、それは戦略なしのこと。これまで作り上げたものを壊して、新しいものを築き上げてなければ」

 「代表監督を選ぶのに、ただリストを作ってキャスティングすることは間違っている。守備的なサッカーを目指すならそれに適した監督、攻撃的なサッカーなら違う監督。戦術的なサッカーなら、それに適した監督がいるはず。このような選び方をすべきだ」

 「若手育成のための組織やアカデミーが必要だ」

 「アレグリ監督は戦術的に優秀な監督だが、サッカーチームが奏でる音楽のハーモニーと美しさを忘れてしまっている。私はサリ、ガスペリーニ、ジャンパオロらが好きだ。ディフランチェスコはローマのようなデリケートな環境の中で困難を抱えながらも重要なものを築きつつある。ゼンガ(クロトーネ監督)やデゼルビ(ベネベント監督)にも注目している」