DF吉田麻也が所属するサウサンプトンはアウェーでトットナムに1-3で敗れた。DFスティーブンスとのCBコンビでフルタイム出場。守備陣が攻め崩されたわけではなかったが、要所で守り切れずに点差をつけられた。

吉田は4試合連続でフル出場したが、前半9分、ショートコーナーからのクロスの対応でGKマッカーシーとの息が合わず、FWケーンにスキを突かれて先制点を奪われた。後半6分にはCKからのこぼれ球をFWルーカスモウラに右足で押し込まれた。同10分にも自陣左サイドでボールを奪われたカウンターから、吉田が防ぎきれなかったケーンのクロスをFW孫興民に決められてリードを広げられた。サウサンプトンは同ロスタイムにロングフィードで抜け出したFWオースティンが決めたが、反撃はここまでだった。吉田は「3失点というのは受け入れられるべきものではないし、悔しいですけど。少しでもポジティブな要素をチームに取り入れていかないといけない時期だと思うので、あまりネガティブなことばかり意識していてもよくないし、いいところを切り取ってやっていかないといけないと思います」と振り返った。

サウサンプトンでは、3日に昨季終盤からのヒューズ体制に終止符が打たれた。後任は、今節当日に2年半契約での就任が発表されたハーゼンヒュットル。新監督がスタンドで見守る中、チームスタッフに残ったアシスタト・コーチのK・デービスが指揮を代行したが、敵地での完敗となった。

吉田は「(監督交代を)言われたのが一昨日。その日はパッと練習して、昨日はバタバタして。でも、昨日のうちに新しい監督が決まった(内定した)というニュースが流れて、ここが転機になるとみんな理解していた。とにかくやれること(しっかり)やろうということで、スタッフも選手も一生懸命にやったと思います」と話した。

11試合勝ち星のないサウサンプトンは1勝6分け8敗の勝ち点9で降格圏の18位と苦戦が続いている。トットナムは11勝4敗の勝ち点33で3位。(山中忍通信員)