【ビリャレアル=高橋智行通信員】ビリャレアルがホームでレアル・マドリードと対戦し、1-1で引き分けた。Rマドリードから期限付き移籍している日本代表MF久保建英(19)は後半44分から途中出場した。

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ウナイ・エメリ監督(49)は試合後、記者会見に出席し、途中出場した久保や試合について語った。

エメリ監督はその際、Rマドリード戦の結果について、「ミスだったRマドリードのゴールは、副審を含む我々全員を混乱させた。しかし我々は少しずつ調子を上げていき、コントロールを取り戻して、前半はヘディングシュートなどがあった。そして後半、我々にチャンスが4回あった一方、彼らにはカルバハルからのチャンスが1回あっただけだった。したがって私の視点では、リーグチャンピオンとの引き分けは満足できるかもしれないが、試合を見てみると我々は勝ち点3を獲得するにふさわしかったと思う」と物足りなさがあったとした。

エメリ監督はまた、後半の残り少ない時間に久保を起用した理由について、Rマドリードからの期限付き選手という事実が影響しているかを問われ、最初、「質問が理解できない」と返答した後、繰り返し同じ質問を受け、次のように答えている。

「彼は今季、ビリャレアルと契約を結んでいる選手だ。私は我々の利益のための彼を起用しているし、さらに彼にとても満足している。もちろん私はRマドリードのことではなくビリャレアルのこと、自分たちのことを考えているよ。そのためその質問は理解できない」と、Rマドリードに忖度(そんたく)してのものではないことを強調した。

久保のプレーについては「彼の貢献度は高かったし、さらにセンセーショナルな試合を制すためのチャンスもあった」と短時間の出場ながら決定機があったことを高く評価した。