ブラジル1部サントスが、バルセロナへの290万ユーロ(約3億6300万円)の支払いを命じられた。

ESPN電子版によると、13年にネイマールがサントスからバルセロナへ移籍した際、別のサントスの3選手についても、バルセロナが優先的に契約できる権利を得たという。

両クラブが結んだ規定では、3選手に対してその他クラブからオファーがあり、サントスがそれを受け入れる場合には、バルセロナへの通知が必要。バルセロナには一定の検討時間が与えられ、他クラブからのオファーと同程度の移籍金を支払うと決断すれば、優先的にその選手を獲得できる内容になっていたという。

だが3人のうちの1人で、当時将来を嘱望されていたFWガビゴルが16年夏にインテルミラノへ移籍。この時、サントスからのバルセロナへの通知は、移籍期間が終了するわずか48時間前だったという。

バルセロナは当初、一定の時間を与えられなかったと、国際サッカー連盟(FIFA)に訴えた。FIFAはこれを退けたが、スポーツ仲裁裁判所(CAS)がガビゴルのインテル移籍から4年以上経った10日、2クラブの合意を破ったとしてサントスに290万ユーロの支払いを命じた。

ガビゴルはインテルでは10試合でわずか1得点しか挙げられず、その後、インテルからの期限付き移籍でベンフィカ、サントス、フラメンゴでプレー。フラメンゴで劇的に復活し、19年リベルタドーレス杯決勝リバープレート戦では2ゴールを挙げてチームを優勝に導いた。今年は同クラブへ完全移籍してプレーしている。