バルセロナは5日、スペインリーグ第29節でバリャドリードとホームで対戦し、試合終了間際のウスマン・デンベレのゴールにより辛くも1-0で勝利した。試合後、ロナルド・クーマン監督が次のように振り返っている。

「我々には前半、足りないものがいくつもあった。我々のプレスはあまり良くなかったし、試合開始からバルセロナは少し遅く、疲れがあるように見えた。ゲームをコントロールできなかったんだ。そのため我々はシステムを変更し、後半改善した。難しい試合だったし、チームは自分たちのレベルからかけ離れていた。一方、バリャドリードは守備の仕事が素晴らしかった。苦しみに耐える術(すべ)を知る必要があるし、我々は勝利に値した」と、前半のパフォーマンスの悪さを認めていた。

決勝点を決めたデンベレについては「彼は重要な選手だ。自分のプレーと我々に勝ち点3をもたらすゴールでそのことを証明してくれた。彼の今季の歩みはとても良いものだ。大きく改善されている」と称賛した。

今週末に控えているレアル・マドリードとのクラシコについては「クラシコは常に重要だが、現在のリーグ戦の状況を見てみるとなおさらだ。世界の2つのビッグクラブの対戦なので、素晴らしい結果を得ることがタイトル獲得に向けて重要になるだろう」と見解を述べていた。

バルセロナは現在、勝ち点65で2位。首位アトレチコ・マドリードとの勝ち点差は1、3位Rマドリードとの勝ち点差は2と僅差のため、リーグ戦が残り9節に迫る中、10日(日本時間11日4時)にアウェーで行われるクラシコは優勝に向け、非常に重要な一戦となる。ホームで行われた今季前半戦、バルセロナはRマドリードに1-3の完敗を喫していた。

(高橋智行通信員)