U-21(21歳以下)欧州選手権決勝で、ドイツが1-0でポルトガルを下し、2大会ぶり3度目の優勝を果たした。後半4分に右サイドからパスを受けたヌメチャ(アンデルレヒト)がGKをかわして、先制点を決め、これが決勝ゴールとなった。

ヌメチャは試合後「このゴールは僕のキャリアの中で最高で、最も重要なものになったかもしれない。僕らは信じてもらえてなかったようだけど、団結して戦った」と振り返った。

前評判があまり高くなかったことが、チーム内の結束と集中力を生んだようだ。同時に個人的には今大会得点王になったこともあり、ビッグクラブ移籍の可能も膨らんだ。

クンツ監督も「今年は期待されてなかったと思うが、内に秘めたモチベーションはすごかった。彼らを信じれば、能力を引き出せるということ。ライオンの心とワシの目を持てと言ったら、最後はハイエナの集団のよう。好まれるものではなかったかもしれないが、彼らはタイトルを得た」と笑いをまじえて語った。

96年欧州選手権優勝メンバーだった同監督のタイトル獲得が、“兄”A代表へのエールとなるか。