オランダがウクライナを3-2で破り、白星発進した。F・デブール監督率いるオランダが攻撃サッカー、シェフチェンコ監督のウクライナが守ってカウンター狙いという構図ながら、流れは二転三転して、最後はオランダの底力が上回った。

オランダは前半2分にデパイが自陣からドリブルで持ち込みシュート、同5分にダンフリースもゴールを狙い、いずれもGKに阻まれるが、その後もチャンスをつくり続けた。

ウクライナは同13分にズブコフが負傷交代を強いられ、同28分にはヤルモレンコがペナルティーエリア内で相手と交錯して倒れたが、PK獲得ならず。それでもGKの攻守もあって前半を0-0で終えた。

後半7分についにオランダが先制。右クロスをGKがはじいたところに、ワイナルドゥムが走り込んで蹴り込んだ。勢いに乗り、同13分にはダンフリースが攻め込み、クリアされた球にヴェフホルストが反応して加点した。

消耗してきた印象のウクライナが、ここから反撃。同30分にはヤルモレンコがペナルティーエリア手前から、曲がって落ちる鮮やかシュートをゴール左上に決める。さらに同34分、マリノフスキのFKにヤレムチュクが頭で合わせて同点に追いついた。

決勝点は同40分、アケの左クロスをダンフリースが頭でたたき込んで、オランダが勝ち越した。

スタンドでは、前日の試合中に一時意識を失って搬送されたデンマーク代表エリクセンを励ますメッセージを掲げるファンも目立った。