アトレチコ・マドリードのフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマン(30)が所属元のバルセロナでのキャリアについて「完全な失敗というわけではなかった」と振り返った。

グリーズマンが21日、母国フランスのメディア「テレフット」のインタビューで、2019年夏に移籍金1億2000万ユーロ(約156億円)で入団したバルセロナについて「あそこでとても幸せだった。素晴らしいチームメートがいたし、試合に出場できず難しい時もあったが、監督たちから多くのことを学んだよ。また毎シーズン、20ゴール近く決めていたので完全な失敗というわけではなかった。僕にとってバルセロナでプレーできたことは大きな誇りだ」と批判を浴びることが度々あったものの、移籍が悪いものではなかったことを訴えた。

一方で今季、期限付き移籍で復帰したAマドリードについては「アトレチコでは僕という人間を愛してくれると思うので、皆にとって完璧だ。監督とクラブが僕に信頼を寄せてくれているからね。妻も幸せを感じているし、子供たちも喜んでいる。ピッチ内外で幸せだよ」と3季ぶりに戻った古巣で充実した日々を過ごしていることを強調した。

フランス代表で一緒に攻撃陣を形成するレアル・マドリードFWベンゼマとパリ・サンジェルマンFWエムバペの印象については「時々、ピッチで立ち止まり彼らのプレーを見ることがあるが、彼らは本当に素晴らしいよ。彼らが優れていればいるほど、チャンスを作りゴールを決めることができるので、僕たちにとって良いことだ」とその実力を認めていた。(高橋智行通信員)