トットナムがオランダ代表FWステーフェン・ベルフワイン(24)の後半ロスタイムの2発で、レスター相手に劇的逆転勝利を飾った。

ベルフワインは1-2の後半34分にレギロンに代わって途中出場。敗戦が濃厚になりかけていた後半ロスタイム5分、ホイビュアのゴール前へのロングパスをドハティーが胸で落とし、このこぼれ球をベルフワインが右足で豪快に蹴り込んだ。

さらに2分後には自陣からのカウンターで、ベルフワインが相手DF裏に抜け出しながらケーンのスルーパスを受け、GKをかわして右足で決勝ゴールを流し込んだ。

コンテ監督から「ゴールを決めて、相手DFにとって難しい状況にしてこい。ケーンの近くでプレーしろ」という指示を受けていたベルフワインは「最高だよ。ファンも最高の1日を過ごせたと思う。2ゴールだ。本当にうれしい。こんなふうに逆転勝利に貢献するのはすべての少年の夢だと思う」と歓喜の表情を浮かべた。

ベルフワインは今季やっと9試合目の出場(うち先発3試合)で、アヤックスが獲得オファーを出したという報道もある。それでもコンテ監督は「彼(ベルフワイン)は1対1に強く、ストライカーとしてもトップ下としてもプレーできる。我々にとって重要な選手だし、チームはより強くなっていかなければならない。選手を失って弱くなるわけにはいかない」「ステーフェンはコンディションが良ければ先発できるし、途中出場からでも流れを変えることができる。選手は所属クラブで幸せであるべきだと思うが、彼はトットナムで幸せだ」などと話し、同FWの残留を希望した。