レアル・マドリードは25日、ベルギー代表FWエデン・アザール(31)が近日中に手術を受けると発表した。右足腓骨(ひこつ)の骨接合プレートを除去するという。

スペイン・アス紙によると、同FWは患部に痛みを感じ、1週間ほど前に検査を受けて手術を決めたという。

アザールは元々、どこかのタイミングでこの手術を受けるつもりだった。だが指揮官の戦力にも入っておらず、今がそのタイミングだと判断した。

アザールは度重なるけがに苦しんできた。最初はRマドリード加入初年度の19年11月26日に行われた欧州チャンピオンズリーグ(CL)パリ・サンジェルマン戦。後半途中に右足首を負傷して途中交代し、長期離脱を余儀なくされた。

復帰2戦目となった20年2月22日のスペインリーグのレバンテ戦では、右足腓骨を亀裂骨折。同年2月5日に米ダラスで骨接合プレートを用いた手術を受けた。だが違和感を抱えたまま時間が経過し、今回、除去手術を受けるにいたった。

アザールが最後に公式戦に出場したのは先月19日のスペインリーグ・アラベス戦。以降、パリSGとの欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦やバルセロナとのクラシコを含め、公式戦ここ5試合連続で出番がない。

クラブは復帰時期を明らかにしていないが、スペイン紙アスは全治4~5週間と伝えた。そのためチェルシーとの欧州CL準々決勝2試合など、少なくとも公式戦5試合を欠場することになる。

アザールは今季ここまで公式戦22試合(先発9試合)、879分に出場。1得点2アシストしか記録していない。出場時間はチーム17番目で、指揮官の戦力に入っていないことを示している。Rマドリードとの契約は24年6月30日まであと2年以上。年俸は手取りで約1500万ユーロ(約19億5000万円)となっている。(高橋智行通信員)