FA杯準決勝1試合が行われ、世界最高峰の2チームの対戦はリバプールが3-2でマンチェスター・シティーに勝利。10年ぶりに決勝にコマを進めた。

リバプールは試合開始から強度の高いプレーでマンチェスターCに襲いかかった。

前半9分にロバートソンの左CKをコナテが頭で押し込んで先制すると、同17分にはボールの処理にもたつく相手GKステフェンのもとにマネが突進。同GKの足元のボールをスライディングで押し込み、2-0とリードを広げた。

前半終了間際には相手ゴール前の細かいパス交換から、中央のチアゴが右サイドへ浮き球のパス。これをマネが右足のアウトサイドで直接ゴール右隅へたたき込んだ。

後半は2分にグリーリッシュ、ロスタイムにベルナルドにゴールを決められ、1点差にまで迫られたが、リバプールが3-2で逃げ切った。

リバプールがマンチェスターCに勝つのは、19年11月10日にプレミアリーグで3-1で勝利して以来、2年157日ぶり。今季はプレミアリーグで2度対戦し、いずれも2-2で引き分けていた。

リバプールのクロップ監督は「前半はほとんどの面で最高の出来だった。後半は立ち上がりに失点して、試合がオープンになった。シティーを相手に3-1で安心する選手は地球上どこにもいない。だから我々にはアリ(GKアリソン)が必要だった。彼は素晴らしいプレーを見せてくれた」と好守を見せた守護神をたたえた。

今季すでにイングランド・リーグ杯を制しているリバプールには4冠(プレミアリーグ、欧州CL、FA杯、リーグ杯)の可能性がある。クロップ監督はそれについては「何を言っても自由だが、だからといってそれ(4冠)が簡単になるわけじゃない。今日のような試合は、その難しさをよく表していると思う」と話し、今後も一戦必勝で1試合ずつ戦っていくと強調していた。

決勝は5月14日に行われ、リバプールはチェルシー-クリスタルパレスの勝者と対戦する。