フランス代表FWキリアン・エムバペ(23)がレアル・マドリードからのオファーを断り、パリ・サンジェルマンに残留する予定だとスペイン紙マルカ電子版が21日に報じた。

交渉の状況をよく知る情報筋がマルカ紙に語ったところによると、エムバペはRマドリードのフロレンティーノ・ペレス会長に断りを入れ、パリ・サンジェルマンに残留する旨を伝えたという。

パリ・サンジェルマンとの契約が今年6月30日で満了するエムバペとRマドリードは先週、契約に関する全ての条件で合意し、その内容は契約ボーナス1億3000万ユーロ(約175億5000万円)、超高額な年俸、そしてエムバペ側が肖像権を完全に管理するというものだった。

しかしカタールとフランスの国家による政治的圧力も影響し、さらにパリ・サンジェルマンからエムバペが希望するもの全てを与えられることになったため、最終的に契約延長オファーを受け入れることになったという。

これによりエムバペは莫大(ばくだい)な年俸を手にするだけでなく、チーム内で絶大な力が与えられ、スポーツディレクターや監督を選ぶ際に大きな発言権を持つことになると同紙は伝えている。(高橋智行通信員)