今季スペイン1部に戻ってくるバリャドリードが、再び日本代表MF久保建英(21)の期限付き移籍を目指している。

同クラブの地元紙ディアリオ・デ・バリャドリード電子版が1日、報じた。

同紙によるとRマドリードは今夏、久保がビリャレアル、ヘタフェ、マジョルカで過ごしたここ2シーズン、決定的な役割を果たす選手になれなかったこと、そしてEU圏外枠がビニシウス、ロドリゴ、ミリトンのブラジル代表勢に占められていることにより、売却を希望しているという。そのため既に完全移籍での獲得を望むレアル・ソシエダードと交渉を開始しているが、Rマドリードが再買い取りオプション付きでの移籍を希望しているため合意には至っていないとのことだ。

そんな中、2季ぶりに1部復帰を果たしたバリャドリードが再び久保の期限付き移籍を求め、すでにRマドリードに問い合わせたという。また、同紙は久保を獲得することで日本市場に対して経済的メリットを得られるとも伝えている。

バリャドリードが久保の獲得に動くのは3回目となる。1回目は久保がRマドリードと契約を結んだ直後の19年夏だったが、マジョルカに入団したため実現しなかった。2回目はビリャレアル加入後の20年10月。バリャドリードは久保が出場機会を得るのに苦しんでいたため冬の移籍市場での獲得を試みたものの、最終的にヘタフェに期限付き移籍していた。

しかし久保を狙うのはバリャドリードやRソシエダードだけではない。オサスナもすでに期限付き移籍の可能性を探るためRマドリードに問い合わせ済みであるという。そのため今後の動向を追う必要があるだろう。(高橋智行通信員)