11月開幕の22年ワールドカップ(W杯)カタール大会で、日本と同じE組のコスタリカのFWベネット(18)が2得点を決めた。

23日、韓国とアウェーで国際親善試合を戦い2-2で引き分けた。この一戦で2点を挙げる大活躍を見せたサンダーランド(イングランド)所属のFWベネットが試合後、インタビューに答えた。

「本当にうれしいよ。相手のテンポを考慮し、難しい試合になることは分かっていた。韓国の選手たちは非常にスピーディーなサッカーを実践してきたが、僕たちはW杯でもそのようなチームと対戦することになるので、今日はとても有意義な試合だったよ。個人的にはいい感じだったし、2点決めることができたので神様に感謝している」と喜びをあらわにした。

母国コスタリカのクラブ、エレディアーノから今季、イングランド2部のサンダーランドに加入したことについては「ヨーロッパやサンダーランドではコスタリカと違い、より多くのことを準備する。そのおかげで僕はより大きな自信を持つことができたし、テンポの違いやペースを変えてプレーしなければいけないことを知ることができた。そして代表チームに参加した時は、これまで学んできたことを注ぎ込むようにしているよ」と欧州での経験が大いに役立っていることを強調した。

ベネットは若干18歳ながらFIFA(国際サッカー連盟)に、W杯に向けたコスタリカの注目すべき5人の中のひとりに挙げられている逸材。「コスタリカの新しい宝石であり、カタール大会で別れを告げることになる成功に満ちあふれた世代の後を継ぐ役割を担う若手のリーダーのひとりになるだろう」と大きな期待を寄せられている。

またW杯初戦でコスタリカと対戦するスペインのスポーツ紙アスは韓国戦後、ベネットに対して、「スペインにとっての若き脅威」と警戒心を強めていた。

ベネットは17歳の時の昨年8月に行われたエルサルバドル戦で代表デビューを果たしこれまで7試合に出場。今回の韓国戦が代表初得点となった。(高橋智行通信員)