フランス1部パリ・サンジェルマンのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(35)が、バルセロナから移籍した昨季を振り返り「つらい時期を耐えなければならなかった」と告白した。ESPN電子版が報じた。

メッシは21年間過ごしたバルセロナを去り、昨季パリSGに移籍した。しかし初年度は公式戦で11ゴール14アシストとやや期待外れの成績に終わった。周囲との連係も劇的に向上した今季はすでに公式戦11試合で6ゴール8アシストをマークしている。

メッシは23日に米マイアミで行われたアルゼンチン-ホンジュラス戦の後にメディアに対応。2ゴールを挙げ、3-0の勝利に貢献したメッシは「今はとても感じが良い。去年とは違うよ。こうなることは分かっていたけれど」とクラブでの好調ぶりについて言及した。

メッシは「前にも言ったけど、昨季はつらい時期を過ごした。自分自身を見つけることができなかったんだ。でも今季は違う。違う精神状態でチームに合流した。よりクラブに慣れたし、ロッカー室、試合、チームメート、すべてに慣れた。だからとても良い感じだし、もう1度、自分自身を楽しむことができている」と説明した。

メッシは11月20日開幕の22年ワールドカップ(W杯)カタール大会での活躍も期待されている。それについて聞かれると「自分はW杯を熱望し、興奮し、気に掛けている。それと同時に落ち着いてもいる。まだ時間があるから。クラブで活躍して、良い状態でW杯を迎える必要がある。アルゼンチンは素晴らしいチームだし、素晴らしいグループだ。W杯は特別なものだから、一歩一歩進んでいきたい」と話した。

W杯に向け、けがをしないことが大事だが、メッシは「(W杯まで)多くの試合があり、休息は少ない。でも普段と同様に試合に臨むことが大事。W杯のことや自分のコンディションのことを考えて、コンタクトを避けるようなプレーをしていたら、もっと悪いことが起きる可能性がある。何が起きてもすべては神の意志。ありのままの我々でW杯に臨む」と“普段どおり”を強調した。