シュツットガルトの日本代表MF遠藤航(29)がホームで行われたヘルタ戦で頭部を負傷し、後半37分に途中交代を余儀なくされた。

遠藤は後半32分に空中のボールをヘディングしようとした際、後ろからきた相手MFシュニッチと激しく激突。相手の頭が遠藤の右側頭部にぶつかる形となり、ピッチに倒れ込んだ。

すぐにプレーが止められたが、遠藤は最初意識がないような様子だった。心配したGKミュラーが体を横にし、口に手を入れて気道を確保しようとした時にようやく遠藤は自力で上半身を起こした。その後、担架に乗せられてピッチをあとにした。

ドイツの地元メディアによると、シュツットガルトのビマー監督は「遠藤は脳振とうを起こし、一時は完全に意識がなかった」「頭蓋骨が折れていないことを祈っている。側頭部だから」「早く良くなって、W杯にも出場できることを願っている」などと話したという。

遠藤は所属クラブでのW杯前最終戦となる次節12日の敵地レーバークーゼン戦は欠場することが確実。シュツットガルトの選手たちは試合後、遠藤の背番号3のユニホームをかかげた写真をSNSに掲載し「早く良くなることを願っている」という言葉を添えた。